みなさんの理想の年収はどのくらいでしょうか?
もちろん多いに越したことはないのですが、夢のような金額を挙げるよりも実現できそうな年収を目指したいと思ってしまいます。
いわゆる3Kとされる、結婚相手に求める理想が「高身長・高学歴・高収入」とされていた時代もあるようですが、最近の大学生や若い社会人にはしっくりこない印象です。
現在大学生である筆者も、「相手に理想を求めるよりも、自分でなんとかできるようになりたい」という空気が大学生のなかにあるな、と感じます。
そこで今回は、Z世代の理想の年収について調べてみました。
現役大学生である筆者の意見もまじえて見ていきたいと思います。
1. 【Z世代】理想年収はどのくらい?
株式会社ペンマークは、学生向け学習管理SNS「Penmark」を利用している全国の現役大学生を対象に理想の年収に関するアンケート調査を実施しました。
調査概要
- 調査対象:「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生
- 対象エリア:日本全国
- 調査期間:2024年7月4日〜7月14日
- 調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
- 有効回答数:1116人
1.1 30歳までに最低限ほしい年収
- 300万円~400万円未満:23.1%
- 400万円~500万円未満:23.6%
- 500万円~600万円未満:19.5%
- 600万円~700万円未満:10.8%
1.2 30歳までの理想の年収
- 300万円~400万円未満:8.4%
- 400万円~500万円未満:17.7%
- 500万円~600万円未満:21.7%
- 600万円~700万円未満:15.0%
大学生を調査した結果、30歳までに最低限欲しい年収は「400万円~500万円未満」の層でした。
理想の年収として一番多くあがったのは「500万円~600万円未満」の層。
400万円~700万円未満の年収を求めている人を合計すると半数を超えることが分かります。
では、この数字はどのくらい現実的なのか気になりますね。
実際の平均年収と数値を比較していきましょう。
2. 平均年収のリアルな数字と比較!
平均給与
- 全体平均:459.5万円
- 男性平均:568.5万円
- 女性平均:315.8万円
平均給料・手当
- 全体平均:388.1万円
- 男性平均:476.1万円
- 女性平均:272万円
平均賞与
- 全体平均:71.4万円
- 男性平均:92.4万円
- 女性平均:43.8万円
平均給与は全体平均で約460万円でした。男性の平均給与が約569万円、女性の平均給与は約316万円で差額は約230万円です。
先ほどのアンケート調査の結果で30歳までの理想の年収として一番多かった「500万円~600万円未満」と比較すると、全体平均の約460万円では50~140万円ほど低くなっています。
30歳までに最低限欲しい年収は「400万円~500万円未満」が一番多い割合でしたが、この平均給与額を見ると、平均給与とほぼ同じくらいの値と言えます。
やはり理想的すぎる数字というよりも努力で達成できるくらいの金額を目標に設定しているようです。
その理由はなんでしょうか。
2.1 理想年収は現実的な数字 その理由は?一般大学生の私見
このアンケートでは以下のようなコメントが得られました。
- 「共働きを想定して、現在の一人暮らしの生活費から逆算した」
- 「理想を追い求めるというよりも、SNSで見た生活水準を実現するために、現実的にこれくらいの年収があれば十分だと感じたため」
- 「匿名のアンケートとはいえ、実現不可能な年収を答えることには抵抗がある」
SNSなどの影響により、現実的かつ具体的な年収をイメージする傾向にあるようです。
たしかに、最近のSNSでは「手取り15万円の暮らし」や、「年収600万円は裕福な方」といった現実的な年収や手取り額を目にする機会が増えているように思います。
さらに、就職活動においても年収よりも福利厚生を重視する学生が周囲に多いなと感じます。「休暇をきちんとくれる企業を片っ端から受けている」という友人もいるほどです。
給料がそこそこで、ワークライフバランスがしっかりしている企業......というのが、就活する大学生からすると理想なのかもしれません。
3. 【Z世代】お金の使い道として関心が高いのは「投資」と「貯金」
さらに、お金の使い道についてもみていきましょう。
- 貯金:50.9%
- 投資:41.4%
- 海外旅行:29.7%
- 食生活:27.2%
- 国内旅行:25.7%
- 住居:25.1%
- 美容・医療:19.1%
- 服飾品:13.8%
- 自己啓発・教育:12.7%
- その他:6.7%
最も多かった回答は「貯金(50.9%)」、次いで「投資(41.4%)」という結果になりました。
このことから、「今の消費よりも将来の貯蓄」、という堅実な姿勢を持っている大学生が多いことが分かります。最近では大学生のうちから新NISAなどに投資を始める人も少なくないようです。
このアンケート調査結果は、大学生自身としては「1000万円貰えていたら、たしかに貯金に回すな」という感覚です。実際、年収1000万円を厳しい目標ととらえている大学生が多いわけですから、「1000万円あるなら半分のお金で遊んで、半分は貯金に回す」という考えは筆者としても共感できます。
また、経済が不安なことはなんとなくでも理解している大学生が多いという点からも、貯金に回す人が多いというのは納得できます。
4. まとめにかえて
今回は、Z世代の理想年収について見てきました。
アンケートを通して、Z世代の大学生たちが将来の生活設計を現実的かつ具体的にイメージしていることが明らかになりました。
これは、SNSの普及により他者の生活水準が可視化され、自身の将来像をより具体的に描けるようになったことが一因と考えられます。比較対象となる情報が多くなってしまい、現実的にならざるをえないのでしょう。
共働きを前提として将来を考える人や、生涯独身の上でキャリアを考える人も増えているように感じます。
今後の社会がどう動くのか気になりますね。


