2. 平均年収のリアルな数字と比較!

2023年平均給料・手当および平均賞与

平均給料・手当および平均賞与

出所:令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-(国税庁)

平均給与

  • 全体平均:459.5万円
  • 男性平均:568.5万円
  • 女性平均:315.8万円

平均給料・手当

  • 全体平均:388.1万円
  • 男性平均:476.1万円
  • 女性平均:272万円

平均賞与

  • 全体平均:71.4万円
  • 男性平均:92.4万円
  • 女性平均:43.8万円

平均給与は全体平均で約460万円でした。男性の平均給与が約569万円、女性の平均給与は約316万円で差額は約230万円です。
先ほどのアンケート調査の結果で30歳までの理想の年収として一番多かった「500万円~600万円未満」と比較すると、全体平均の約460万円では50~140万円ほど低くなっています。

30歳までに最低限欲しい年収は「400万円~500万円未満」が一番多い割合でしたが、この平均給与額を見ると、平均給与とほぼ同じくらいの値と言えます。

やはり理想的すぎる数字というよりも努力で達成できるくらいの金額を目標に設定しているようです。
その理由はなんでしょうか。

2.1 理想年収は現実的な数字 その理由は?一般大学生の私見

このアンケートでは以下のようなコメントが得られました。

  • 「共働きを想定して、現在の一人暮らしの生活費から逆算した」
  • 「理想を追い求めるというよりも、SNSで見た生活水準を実現するために、現実的にこれくらいの年収があれば十分だと感じたため」
  • 「匿名のアンケートとはいえ、実現不可能な年収を答えることには抵抗がある」

SNSなどの影響により、現実的かつ具体的な年収をイメージする傾向にあるようです。
たしかに、最近のSNSでは「手取り15万円の暮らし」や、「年収600万円は裕福な方」といった現実的な年収や手取り額を目にする機会が増えているように思います。

さらに、就職活動においても年収よりも福利厚生を重視する学生が周囲に多いなと感じます。「休暇をきちんとくれる企業を片っ端から受けている」という友人もいるほどです。

給料がそこそこで、ワークライフバランスがしっかりしている企業......というのが、就活する大学生からすると理想なのかもしれません。