3.2 年金生活者支援給付金請求書の手続きが遅れてしまったら?
年金生活者支援給付金請求書のハガキに請求期限が記載されていますが、請求期限を過ぎた場合も手続きは可能です。
令和7年1月6日までに請求書が届くよう提出すれば、令和6年10月分から年金生活者支援給付金が支給されます。
令和7年1月6日までに請求書の提出ができない場合、請求した月の翌月分からの支給となるため、損をしないためにも早めに請求手続きを行いましょう。
3.3 年金生活者支援給付金の申請は毎年行う必要がある?
年金生活者支援給付金の申請は、初回のみ申請が必要であり、毎年の申請は必要ありません。
ただし、支給要件が満たされなくなり、給付金を受け取れない状態になった場合は、再度請求の手続きが必要となることがあります。
4. 該当する方は「年金生活者支援給付金請求書」で早めに申請を
ここまで、「年金生活者支援給付金」の要件や給付額について詳しく紹介していきました。
今のうちに年金の受け取り方法について、知っておくと必要となったとき、スムーズに申請することができます。
こういった手続きは期限もあるので、しっかりと把握しておくことが大切です。
そして、年金以外にも資産運用を活用して準備していく方法も取り入れていくといいかもしれません。
もちろん、資産運用にはリスクはつきものなので、資産運用を始めるときはリスクを理解したうえで、自分に合った正しい運用方法を選んでいきましょう。
5. 【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
「年金は複雑だなぁ…」と思う人は多いのではないでしょうか?でも、ちょっとしたポイントを押さえると、意外と分かりやすくなります。ここでは、年金についてよくある質問を分かりやすく解説していきます。
5.1 年金ってどんな仕組み?
まず、日本の公的年金は「2階建て」の仕組みになっています。土台にあたるのが「国民年金」、その上に「厚生年金」が重なる2階建て構造です。
国民年金
国民年金は、20歳から60歳未満の全員が対象で、自営業やフリーランスの方が主に加入しています。毎月決まった保険料を払う仕組みとなっています。
厚生年金
会社員や公務員が加入するのが「厚生年金」。厚生年金は収入に応じて保険料が変わるので、将来もらえる年金額もその人の収入次第になる部分が大きいです。
5.2 「繰下げ受給」って何?
年金は普通65歳からもらうものなのですが、「もう少し働けそうだし、今すぐもらわなくてもいい」と思う人には、「繰下げ受給」という選択肢があります。簡単に言うと、受け取りを遅らせることで将来の年金が増える仕組みです。
例えば、65歳で受け取る予定を75歳まで遅らせると、年金額が84%も増えます。
もし健康で他の収入源があるなら、繰下げ受給は検討する価値があるでしょう。
5.3 年金や老後資金を増やすには?
「どうやったらもっと年金や老後資金を増やせるのか?」というのは気になるところですよね。繰下げ受給のほかにもいくつか方法があります。
国民年金の付加保険料を払う
自営業やフリーランスの方には少しだけ追加で保険料を払うことで、将来もらえる年金額を少し増やすことができます。
厚生年金に加入する
もし可能なら、厚生年金に加入するのも一つの手です。会社員になったり、厚生年金が適用される働き方を選ぶと、将来もらえる年金が増えます。
資産運用
さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)や投資信託で資産運用をするという選択肢もあります。ただし、運用にはリスクもあるので、始める前によく考えた方がいいですね。
これで、年金の基本が少しクリアになったでしょうか?一歩一歩理解を深めていくことで、将来への準備がしっかり進められるでしょう。
参考資料
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書の見込額(月額)の記載箇所」
- 日本年金機構「手続きが遅れると年金生活者支援給付金は受け取れなくなりますか。」
林 怜美