5. 年収の壁に悩んでいる人は「年収の壁・支援強化パッケージ」も
本記事では、2024年10月からの「社会保険適用拡大」について概要を紹介していきました。
今回の社会保険適用拡大により、年収106万円の壁を意識している人にとっては、悩ましい課題となるでしょう。
もし年収106万円を超えてしまった場合は、「年収の壁・支援強化パッケージ」についても知っておくことが大切です。
この制度は、企業に対してキャリアアップ助成金を支給し、労働者が負担する社会保険料をカバーするものです。
たとえば、手取り106万円の人が社会保険に加入した場合、本来なら保険料が天引きされますが、この制度を利用すれば、保険料相当額の手当が支給され、手取りは106万円のままとなります。
ただし、「年収の壁・支援強化パッケージ」は2025年度末までの一時的な措置であるため、制度終了後には、手取り額の減少に備える手段も検討しておきましょう。
参考資料
- 株式会社ビースタイル ホールディングス「社会保険適用の従業員規模:撤廃に「賛成」が「反対」の2倍/従業員数51人以上へ拡大で「給与を高くしたい」22.9%」
- 厚生労働省「社会保険加入のメリットや手取りの額の変化について」
- 厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」
太田 彩子