6. 現役世代のうちから早めに老後資金の準備を
今回は、年金生活者支援給付金の詳細やシニア世代の年金事情について解説しました。
総務省の「家計調査報告」によれば、65歳以上の単身無職世帯の1カ月の消費支出は14万5430円、夫婦のみの無職世帯では25万959円となっています。
特に単身世帯では、年金収入と生活費がほぼ同額となるケースもあり、年金だけで生活するのは厳しい状況です。また、賃貸住まいの場合や将来の介護費用を考慮すると、さらに資金が必要となります。介護施設への入居には1000万円~2000万円の費用がかかることもあります。
したがって、現役世代の方々は「年金で不足する生活費」と「将来の介護費用」を見据え、早めに老後資金の準備を始めることが重要です。
※金額や要件などは自治体等によって異なるので、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 総務省「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」
鶴田 綾