多くの人が節税効果も高く、着実に老後資金を貯めることができるとしてiDeCo(個人型確定拠出年金)を始める時代がやってきましたね。ただ、iDeCoを始めるのはどういうタイミングなのか、自分はiDeCoを始めてもいいのか、よくわからないという人も多いと思います。そこで今回は、iDeCoを始めるタイミングについてご紹介します。

貯金が1年分の収入を超えたら始めどき

iDeCoを始めるにあたって、1つ重要なことがあります。それは余裕資金があること。iDeCoは確かにすぐれた制度で、着実に老後資金を貯めていくことができますし節税効果の恩恵も受けられます。節税効果の恩恵を存分に受けるために、より早いうちから始めることが重要だとも言われますよね。

しかし、ただ早く始めたらいいかというとそうではありません。やはりiDeCoも投資の1つですから、余裕資金を用意しておく必要があります。

また、iDeCoを始めるとつい安心してしまって、それ以外の貯金をやめてしまう人も少なくないようですが、きちんとほかの用途で使うための貯金をしておく必要があります。それだけでなく、何かあったときにすぐに引き出せるお金を手元に置いておきましょう。

というのは、iDeCoは一度拠出したお金は60歳以上になるまで原則として引き出すことができません。iDeCoで運用に成功して多くのお金があったとしても、実際に引き出せるのは60歳になってから。事故や病気で急にお金が必要になることもありますし、いざというときに身動きが取れるように準備をしてから老後資金を貯めるようにしましょう。

貯金との両立ができれば早めの加入でもOK

年収が1年分貯まってからとは言ったものの、若い人でそこまで貯めるのは結構大変ですよね。そのくらいの貯金が貯まる前に30代後半に差し掛かってしまうようなら、貯金と両立できるように金額を決めて、早めにiDeCoに加入してしまうのもアリです。

「iDeCoだけ」「貯金だけ」というように、資産を分散させないことはちょっとリスクが高すぎるので、iDeCoを始めたからといって貯金をやめるのではなく、iDeCoと貯金どちらも両立できる金額を検討してみてくださいね。

転職後もiDeCoを始めるチャンス!

会社員の場合、転職後もiDeCoを始める1つのチャンスです。いくつかのパターンがありますが、転職先で企業型確定拠出年金があればそちらに加入すればいいですし、企業型確定拠出年金がなければiDeCoへ加入して資産形成を始めてもいいでしょう。ただし、もし企業型確定拠出年金があったとしても、iDeCoへの同時加入が認められていればiDeCoへ加入することもできます。

会社員がiDeCoに加入する場合、勤務先の人事部や総務部へ行って会社のほうで手続きをしてもらう必要があります。会社側に押印や記入をしてもらったり、万が一不備・訂正などがあるとまた会社に手続きしてもらわなければならないため厄介なこともあります。転職後のタイミングでぜひiDeCoへの加入を検討してみましょう。

まとめ

いかがでしたか。iDeCoへの加入のきっかけは、何となく過ごしていると意外とないものですよね。基本的には思い立ったらすぐ行動するのがいいのですが、iDeCoもあくまで投資。しかも、60歳まで引き出せないという側面もあります。それを念頭に置いて、iDeCoへの加入を検討してくださいね。

 

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LIMO編集部