2024年6月21日に内閣府より公表された、「令和6年版高齢社会白書」によると、75歳以上の70.3%は、経済的な暮らし向きに心配がないとの回答でした。
世帯主の年齢が高くなるにつれて、1世帯当たりの貯蓄額は増えていて、世帯主が70歳以上の世帯では、他の世代に比べて貯蓄額が多い結果が出ています。
本記事では、70歳代の貯蓄2000万円以上の割合や、70歳、80歳の収入源である厚生年金と国民年金の平均月額などをご紹介します。
1. 【70歳代】貯蓄額2000万円以上は27.1%
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に、70歳代の金融資産保有額を見ていきましょう。
1.1 70歳代二人以上世帯の貯蓄額と貯蓄額の割合
- 金融資産非保有:19.2%
- 100万円未満:5.6%
- 100万~200万円未満:5.1%
- 200万~300万円未満:4.3%
- 300万~400万円未満:4.7%
- 400万~500万円未満:2.5%
- 500万~700万円未満:6.2%
- 700万~1000万円未満:5.8%
- 1000万~1500万円未満:10.2%
- 1500万~2000万円未満:6.6%
- 2000万~3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:19.7%
1.2 70歳代貯蓄平均値は1757万円
- 貯蓄平均値:1757万円
- 貯蓄中央値:700万円
2000万~3000万円未満が7.4%、3000万円以上が19.7%のため、70歳以上の二人世帯で「貯蓄額が2000万円以上」は、27.1%です。
その反面、金融資産非保有の世帯が19.2%もあるのが、気になるところです。
3000万円以上の貯蓄を保有している世帯19.7%と、貯蓄ゼロの世帯が19.2%で、貯蓄額に大きな差があり、資産に対する意識の違いも見えてきます。
次は、80歳代の貯蓄事情を見ていきましょう。