10月15日の年金支給日まで、残りあとわずかです。これから冬に向けて、灯油代やガス代の支出が増えていきます。年金で光熱水費を上手にやりくりしたいものです。

年金からは、現役時代の給与と同じように税金や社会保険料が天引きされます。しかし、一部の人は天引きされないため、額面どおりの年金を受け取れます。

年金から税金や社会保険料が引かれない人は、どのような人なのでしょうか。この記事では、年金から引かれる税金・社会保険料をおさらいし、それらが天引きとならない要件について解説します。

1. 公的(老齢)年金から引かれるお金の種類

公的年金のうち、65歳から受け取れる老齢年金からは、税金や社会保険料が引かれます。引かれるお金は以下のとおりです。

【写真全3枚/1枚目】公的(老齢)年金から引かれるお金の種類。写真後半では国民年金と厚生年金の年金額(額面)を一覧表で紹介。

公的(老齢)年金から引かれるお金の種類

出所:国税庁「高齢者と税(年金と税)」日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」をもとに筆者作成

※国民健康保険料および後期高齢者医療保険料は、介護保険料との合計額が特別徴収対象年金額の2分の1を超える場合は、天引きされず、普通徴収となります。

  • 所得税
  • 住民税
  • 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料
  • 介護保険料

それぞれのお金について、どのようなものか今一度おさらいしておきましょう。