1.1 所得税

所得税は、給料や売上といった収入所得に対してかかる税金です。年金も所得の一つであり、所得税が課税されます。

所得税が年金から天引きされる要件は、以下のとおりです。

  • 65歳未満:年間の年金受給額が108万超
  • 65歳以上:年間の年金受給額が158万超

たとえば、月15万円の年金を受け取っている人であれば所得税は年金から差し引かれることになります。

もし年金以外の収入がある場合、年金を含めた総所得に対して税金が課されます。一方で、iDeCoやふるさと納税など控除を受けられる制度も多く、最も減らしやすい税金といえます。

1.2 住民税

住民税は、住んでいる自治体に対して納める税金です。所得税と異なり、自治体で上乗せや減税が自由に決められるため、住む場所によって納める額が異なる場合があります。

住民税が年金から天引きされる要件は、以下のとおりです。

<以下の条件をすべて満たす場合>

  • 65歳以上
  • 老齢もしくは退職を理由に年金を受給
  • 年間の年金受給額が18万円以上

65歳以上で老齢年金を月1万5000円以上受け取っていれば、天引きの対象となります。年金受給者の多くが年金から住民税が引かれると考えてよいでしょう。