3. 社会保険適用拡大で得られるメリット
次に3つの主要なメリットをご紹介します。
3.1 将来の年金受給額が増加する
家族の扶養に入っている場合、自身で年金を支払っていないため、将来的に受け取る年金額が家族より少なくなります。しかし、扶養から外れて厚生年金保険に加入することで「基礎年金」に加えて「厚生年金」の受け取りができ、結果年金額は増額します。
例えば、年間給与120万円で厚生年金保険に25年加入した場合、65歳から80歳まで15年受給すると累計金額は約220万円増額となります。
3.2 受けられる保障が充実する
病気やけがで障害が生じた場合には障害基礎年金に加えて、障害厚生年金も受給可能です。
日常生活を送ることが困難な障害がある状態になった場合は「障害厚生年金」が、さらに万が一死亡した場合には遺族に「遺族年金」が支給されます。
3.3 医療保険の保障内容が向上する
傷病手当金として、病気やけがで仕事を休んだ場合4日目から最大1年6ヶ月、給与の2/3相当が支給されます。
また、出産のため会社を休んだ場合出産手当金として、出産の日以前42日から出産の日後56日までの期間、給与の2/3相当が支給されます。
このように、社会保険に加入することで、給付が増えたり保障内容が充実したりするなど、さまざまな利点があります。