将来のことを考えるうえで、年金のことを知っておくことがとても大切です。
例えば、年金受給額は個人によって異なることがよく知られているものの、同じ人でも振込額(手取り額)が変動することがあることをご存知でしょうか。
8月までと比べ、10月の振込額が変動したという方は少なくありません。では、12月も振込額が変わるのでしょうか。
年金手取り額は老後生活に直結するものなので、年金の制度や仕組みについて知っておくことが重要になります。
いまのシニア世代の年金事情についても見ていきながら、将来に向けてどんな準備ができるのか確認していきましょう。
1. 公的年金の仕組みと「国民年金と厚生年金」の特徴
まずは、公的年金の仕組みと特徴について確認していきましょう。
日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」による2階建て構造です。
国民年金は、原則日本に住む20歳〜60歳未満の全ての人が加入する年金です。
一方で厚生年金は、会社員や公務員などが加入対象で、国民年金に上乗せする形で将来厚生年金も受け取れるようになります。
国民年金と厚生年金の特徴はそれぞれ以下のとおりです。