3. 地方公務員の給与と退職金はいくらか
地方公務員の給与と退職金は、以下のとおりです。
- 平均給与:35万5807円
- 退職金(定年):2174万7000円
それぞれの詳細を見ていきましょう。
〈平均給与〉
- 全職種:35万5807円
- 一般職員(行政職・医師・看護師・消防職など):34万1円
- 教育公務員(教職):38万5777円
- 警察職:36万9082円
- 臨時職員:29万9261円
- 特定地方独立行政法人職員: 34万782円
※給与は扶養手当や地域手当など諸手当を含む。
〈退職金〉
- 全職種
・退職金の平均:1228万8000円
・自己都合:196万3000円
・11年以上25年未満勤続後の定年退職:1065万5000円
・25年以上勤続後の定年退職:2174万7000円 - 一般職員(行政職・医師・看護師・消防職など)
・退職金の平均: 1153万1000円
・自己都合:223万1000円
・11年以上25年未満勤続後の定年退職:1103万9000円
・25年以上勤続後の定年退職:2101万5000円 - 教育公務員(教職)
・退職金の平均:1286万9000円
・自己都合:141万6000円
・11年以上25年未満勤続後の定年退職:1000万6000円
・25年以上勤続後の定年退職:2259万9000円 - 警察職
・退職金の平均:1613万2000円
・自己都合:331万8000円
・11年以上25年未満勤続後の定年退職:1097万4000円
・25年以上勤続後の定年退職:2234万1000円 - 特定地方独立行政法人職員
・退職金の平均:451万円
・自己都合:72万1000円
・11年以上25年未満勤続後の定年退職:702万6000円
・25年以上勤続後の定年退職:2208万9000円
地方公務員の給与は、国家公務員に比べると低めです。教育公務員や警察職は地方公務員の中では比較的給与が高めですが、国家公務員の平均額に比べると約3万円〜4万5000円低くなっています。
一方で、定年退職時の退職金は2174万7000円と、国家公務員の2112万2000円を上回っています。職種にかかわらず2000万円以上の退職金が出ることが、平均を押し上げている要因と考えられます。
では、公務員の収入と民間企業で働く場合の収入について、次章で比較してみましょう。