5. 現役アドバイザーが資産を守る工夫を紹介
ここまで、「住民税非課税世帯」の要件や割合などを見てきました。「住民税非課税世帯」に該当する世帯は年金を受給している世代が多く、年金だけでの生活はなかなか難しいというのが現状です。
このため、現役世代の方は老後の生活を意識して今のうちに資産運用を活用して老後の生活資金の用意をすることが大切になってきます。
ここからは具体的に資産運用を活用するにあたって大事なポイントをお伝えしていきます。
5.1 資産の分散
まず、資産運用をするにあたって大事なポイントの一つ目は資産の分散です。
預貯金だけに頼るのではなく、債券や投資信託、株式など特徴の異なる資産を組み合わせることが大切です。
5.2 地域の分散
次に資産運用をするにあたって大事なポイントが地域の分散です。
債券や投資信託、株式に分散するにしても全て日本の債券、日本の投資信託、日本の株式のように一つの国に偏らないように、米国や欧州など複数の国・地域を組み合わせることもポイントです。
5.3 時間の分散
最後に資産運用をするにあたって大事なポイントは時間の分散です。
投資信託や株式は値動きが大きいため、高値のときには少なく購入し、安値のときには多く購入することができるように投資タイミングを複数に分けることが大切になってきます。
資産を守るためには、上記3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。資産運用に興味のある方は、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 東京都主税局「個人住民税(税金の種類)」
- 総務省「個人住民税」
- 港区「住民税(特別区民税・都民税)はどういう場合に非課税になりますか。」
- 杉並区「令和6年度新たな住民税非課税世帯等に対する物価高騰対策支援給付金(10万円)の支給(6年8月3日更新)」
- 厚生労働省「令和5年国民生活基礎調査」
筒井 亮鳳