2. 「独居老人」が抱える問題点
では実際に一人で暮らしている高齢者にはどのような問題があるのでしょうか。
解決策と共に紹介したいと思います。
2.1 生活の質が低下するおそれがある
一人で暮らしていると日常的にコミュニケーションを図る相手がいないため、感情の起伏が少なくなってしまいがちです。
そして人の目につくこともないので、次第に生活にメリハリがなくなって部屋の掃除や入浴、洗濯の頻度も少なくなり、健康が害される恐れがあります。
それを防ぐためには、掃除や洗濯を行う日を決めるなどあえて計画的に行動するように心がけると共に、町内会や地域のイベント等には積極的に参加して、近隣住民との交流を維持することが大切になります。
2.2 急病時などの発見が遅れて孤独死する危険性がある
高齢者が一人で暮らしている場合に最も不安なのが、誰も体調の変化や病気の進行に気付かずに必要な処置を施せないまま亡くなってしまうことです。
そして中には遺体の発見が遅れてしまうこともあります。
このようなことは高齢者の一人暮らしの場合には決して避けることができない問題なので、定期的な見守りサービスを利用する、自宅に設置したボタンを押すことであらかじめ設定しておいた連絡先に通報が行くようにするなどといった緊急時の対策を講じておく必要があります。