2.3 認知症が進行するおそれがある
会話の機会がなくなって生活に緊張感がなくなってしまうと、認知症が進行してしまうことがあります。
そして認知症が進行すると、危険認識力や判断力が低下して事故につながる危険性があります。
一人暮らしの場合には特にこの傾向が強いので、家族が安否確認も兼ねて定期的に電話連絡を行うことが大切です。
2.4 振り込め詐欺などの犯罪に巻き込まれる危険性が高い
振り込め詐欺などの特殊犯罪の犯人は、何らかの方法で高齢者世帯の個人情報を事前に入手しています。
そのため独居老人の場合には、ターゲットになる確率が非常に高いといえます。
実際に警視庁の統計によると、振り込め詐欺被害者の8割は高齢者であるといわれています。
したがって怪しい電話がかかってきた場合には、必ず子供や親族などに連絡するようにあらかじめ取り決めしておく必要があります。
3. まとめにかえて
独居老人の数は男女ともに増加傾向にあって、今後も増え続けていくことが予想されています。
しかし身体機能の低下や認知症の進行などがあると、一人暮らしをする上でさまざまな問題が発生するようになります。
したがって一人暮らしを継続していくにあたっては、自治体の見守りサービスや介護保険サービスなどを積極的に活用していくことが大切です。
参考資料
亀田 融