4. 【国民年金・厚生年金】我が家の年金額はどのくらい?
シニア世代が貰える年金額は、現役世代の賃金や物価の伸びを考慮して、毎年金額が改定されます。2024年度の年金額は、前年度と比べて2.7%の増額となりました。
2024年度の国民年金は満額で6万8000円、厚生年金は標準的な夫婦の合計額が23万483円となります。
「標準的な夫婦」とは、夫婦のうち一方が平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業し、他方が扶養される場合を想定しています。このとき、夫婦は「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金」を受け取ることになります。
とはいえ、昨今では共働きの世帯も増えているため、この年金額は参考にならないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、厚生労働省が第19回社会保障審議会年金部会で示した資料、「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」より、現役時代の働き方によるモデル年金額を見ていきましょう。
①男性で厚年期間が39.8年、収入が50万9000円:17万223円 (厚生年金10万2832円、基礎年金相当6万7391円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間39.6年
②男性で厚年期間が7.6年、収入が36万4000円:6万1188円(厚生年金1万4068円、基礎年金相当4万7120円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:27.5年
③女性で厚年期間が33.4年、収入が35万6000円:12万9654円(厚生年金6万403円、基礎年金相当6万9251円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:40.7年
④女性で厚年期間が6.5年、収入が25万1000円:5万9509円 (厚生年金8327円、基礎年金相当5万1183円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:30.0年
⑤女性で厚年期間が6.7年、収入が26万3000円:7万5379円 (厚生年金8887円、基礎年金相当6万6492円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:39.0年
老後に受け取れる年金額は、共働き世帯と片働き世帯の間で異なるだけでなく、月々の報酬金額によっても大きく変わってきます。
より自分の状況に合った年金額を知りたい場合には、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」も確認してみましょう。