5. 老後までに平均貯蓄額を準備するには?
ここまで65歳以上「無職夫婦世帯」の平均貯蓄額について解説をしていきました。
2018年から2023年までの平均貯蓄額で、一番金額が高い年度は2023年の2504万円。
この金額を65歳までに用意するには、事前にどれほどの準備をする必要があるのでしょうか。
仮に預金で準備する場合、20歳の場合は毎月約4万7000円の預金を継続する必要があります。
30歳の場合は約6万円、40歳の場合は約8万4000万円、50歳の場合は約14万円です。
年齢を重ねるほど必要額は増加していきます。家庭によっては結婚・出産・住宅購入などのライフイベントが発生すると、預貯金どころではない人もいるでしょう。
一昔前は銀行金利が高く、銀行に預けておくことでお金が増えていきましたが、現在はまったく増えていかないのが現状です。
少しでも老後生活のためにお金を増やしたいと思う方は、資産運用を活用するのもひとつでしょう。
しかし、資産運用は元本保証ではないため、投資したお金が減ってしまう可能性があるため注意が必要です。
現在の日本には老後資金を準備する方法が多く存在します。ご自身にあった準備方法を探し、老後への不安を払拭しましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」
長井 祐人