公的年金の支給は年6回。偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)です。次の年金支給日は10月15日ですね。既に年金受給をスタートされているみなさんにとっては、2カ月に一度の収入が振り込まれる大切な日です。
高校家庭科で金融教育が始まったり、物価上昇がすべての世代の懐事情に影響を与えたりしているこんにち。若い現役世代の中にも「長期的なお金の計画」に関心を持つ人が増えている印象があります。
その裏には「年金」に関する様々な疑問や不安などが見え隠れしていることも少なくありません。そして、私たちの老後と切っても切れない関係にある年金のしくみには、意外にややこしい部分がありますね。
現役時代の働き方や収入が人それぞれであるように、老後に受け取る年金にもおのずと個人差が出ます。個人の努力で給料や年金を上げようとなると、限界があるでしょう。働き盛りの現役時代のうちから、遠い将来に受け取る年金について多少の知識を持っておけたら良いですね。
今回は、今のシニア世代が実際に受け取っている年金額について、厚生労働省の資料をもとに整理していきます。いまの年金水準がこの先ずっと続くとは限りませんが、働き盛りのみなさんが遠い将来の暮らしをイメージするヒントになればと思います。