ファイナンシャルアドバイザーの筆者は、日ごろ資産運用のご相談を受ける中で、「貯蓄額」をおたずねすることがあります。

資産形成のゴールに向かい、適切なマネープランを立てる上で、今の貯蓄額を把握しておくことは大切です。毎月どの程度積み立てていけば目標額に達成できるか、ポートフォリオにはどの程度リスク性資産を組み入れてよいかなどを判断する大切な情報となるからです。

リタイア後の年金生活では、現役時代よりも少ない収入でやりくりする必要があるのが一般的です。また、65歳以降も働き続ける心づもりをしていても、歳を重ねることで健康面での不安も増えてきます。

現役世代の若い時期から、リタイア後の暮らしを見据えた備えをスタートしておけるとよいですね。

今回は、今のシニア世代(60歳代二人以上世帯)の貯蓄額データや、年金月額データをのぞいていきます。働き盛り世代のみなさんが、老後を見据えたマネープランを意識するきっかけになればと思います。