4. 老後資金を準備する上での2つのポイント
老後資金を準備するにあたって、老後の収入源である「年金額」を把握する必要があります。年金額が十分にある41.7%の中に該当している方は、老後資金を準備しなくても良いかもしれません。
しかし、昨今の物価上昇・光熱費高騰により、年金額が十分にある人も準備せざるを得ない状況になっているのも確かです。
老後資金を準備する上では、2つのポイントを押さえておく必要があります。
1つ目は、目標額を設定することです。目標額を設定することで、それに見合った制度・商品を正しく選ぶことができます。
2つ目は、リスクを一番に考えて準備をすることです。昨今、新NISAやiDeCoなど資産運用を活用して老後資金を準備する方が増えています。
資産運用を始める際に「どれが儲かる商品・制度なのか」という風に考えてしまう方が多いですが、リターンを一番に求めて制度や商品を選択するのではなく、ご自身のリスク許容度を確認しながら制度・商品を選択することがとても大切です。
資産運用は元本保障ではないため、マイナスになった時のことを考えて資産運用を活用していきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」2024年7月5日
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
長井 祐人