4. 老後資金を準備する上での2つのポイント
老後資金を準備するにあたって、老後の収入源である「年金額」を把握する必要があります。年金額が十分にある41.7%の中に該当している方は、老後資金を準備しなくても良いかもしれません。
しかし、昨今の物価上昇・光熱費高騰により、年金額が十分にある人も準備せざるを得ない状況になっているのも確かです。
老後資金を準備する上では、2つのポイントを押さえておく必要があります。
1つ目は、目標額を設定することです。目標額を設定することで、それに見合った制度・商品を正しく選ぶことができます。
2つ目は、リスクを一番に考えて準備をすることです。昨今、新NISAやiDeCoなど資産運用を活用して老後資金を準備する方が増えています。
資産運用を始める際に「どれが儲かる商品・制度なのか」という風に考えてしまう方が多いですが、リターンを一番に求めて制度や商品を選択するのではなく、ご自身のリスク許容度を確認しながら制度・商品を選択することがとても大切です。
資産運用は元本保障ではないため、マイナスになった時のことを考えて資産運用を活用していきましょう。
参考資料
長井 祐人
執筆者
日本大学国際関係学部卒業後、東洋証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。特に中国株式、投資信託の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。現在は個人向けに資産運用のサポート業務を行う。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有(2024年2月7日更新)。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)