2. 手取りが変わる理由②社会保険の適用拡大
2024年10月からの制度変更によって、2024年10月以降に年金の手取り額が変わる要因もあります。それが「社会保険の適用拡大」です。
2024年10月から、短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用が、被保険者数51人以上の企業等へ適用されるようになります。
具体的には、以下の要件を満たす労働者について、健康保険や厚生年金保険に加入しなければなりません。
- 週の所定労働時間が20時間以上であること
- 所定内賃金が月額8万8000円以上であること
- 学生でないこと
65歳以上の高齢者の場合、フルタイムではなくパートや非正規雇用などで短時間勤務をする方も多いでしょう。
勤務先の企業の従業員数が51人以上だった場合、2024年10月から、上記要件を満たす短時間労働者が新たに厚生年金保険に加入することになります。
該当する高齢者の方は、今後年金加入期間が延びるため、新たに「在職時改定」が適用されることから、やはり受給額が増える方向に働きます。