1. 高齢者が賃貸住宅を借りる際に立ちはだかる3つの壁とは?
賃貸住宅は入居を希望している全ての方が借りられるわけではなく、入居前に行われる審査に通った人だけが借りることができます。
入居審査では、入居申し込み者が入居後に大きなトラブルを引き起こす恐れがないか、家賃の支払い能力はあるか、適切な連帯保証人がいるかといった確認が行われ、物件の貸主にとって不安な部分を未然に解消するために行われるものです。
高齢者が賃貸住宅を借りにくいとされているのは、このような入居審査に通りにくくなってしまうからです。
高齢者が入居審査に通りにくいのには、主に次の3つの理由があります。
1.1 高齢による事故や孤独死のリスクが高い
高齢者は若い世代と比べて、健康面から部屋の中での事故や孤独死が発生するリスクが高くなることが否めません。
万が一物件内で亡くなるようなことがあると、新たな入居者を見つけるまでに時間や金銭の面で貸主にとって大きな負担になりかねません。
とくに「独居老人」と呼ばれる高齢者の一人暮らしの場合には、もしもの際の発見が遅れてしまいやすいので貸主にとっては大きなリスクになり、慎重にならざるを得ません。
したがって高齢者の一人暮らしの際には、定期的に安否が確認できない状態にあると入居を断わられてしまうことがあります。