2.2 PayPayを株主優待に選択した理由
現在日本の人口の約2人に1人以上がPayPayユーザーと言われています。
投資家アンケートによると、ソフトバンクへの投資検討の理由として1位がPayPayポイント付与となり、PayPayでの株主優待が期待されていました。
ソフトバンクでは、PayPayポイントを付与することによる、PayPay経済圏の活性化と当社グループ事業への理解の両立を狙い、導入を決定したようです。
3. 株主優待でポイントサービスを導入する企業は増加傾向
株主優待を目的に株式を保有する人が増えていますが、最近ではポイントサービスを取り入れている企業が注目されています。以下、その一部の企業をご紹介します。
<現状ポイントサービスを導入する企業(一部)>
- 日本電信電話(9432)100株以上の保有者を対象に、2年以上~3年未満の保有で1500ポイント、5年以上~6年未満の保有で3000ポイントのdポイント付与
- ウエルシアホールディングス(3141)100株以上~500株未満の保有で3000ポイント、500株以上~1000株未満の保有で5000ポイント、1000株以上の保有で10000ポイントのVポイントまたは、WAON POINT付与
<今後ポイントサービスを導入する企業(一部)>
- KDDI(9433)2025年度から保有期間1年以上かつ保有株式数100株以上の保有者を対象に、2000円相当(1年以上5年未満保有)または3000円相当(5年以上保有)のPontaポイント付与も選択可能
(2024年9月18日現在)
ソフトバンクは、個人向け株主向けの株主優待や株式分割を通じて、2030年をめどに30代以下の割合を人口構成比同等の3割まで伸ばすことを想定しています。
ポイントサービスを株主優待に導入する企業は増加傾向にあり、若年層の取り組みにどの程度の影響を与えるか、今後の動向に注目が集まります。
三石 由佳