1.2 回遊動線でできるだけ行き止まりを少なくする

水回りは家族が同時に使用することが多いので、混雑や衝突を避けるための工夫が必要になります。

たとえばキッチンの出入り口や行き止まりの場所にコンロや冷蔵庫があると、調理中に家族が行き交って作業の進行に支障を及ぼすことがあります。

家の中の行き止まりを無くしてぐるりと回れるようにすることを回遊動線といいますが、プランニングの際に回遊動線や通路の幅を意識することで、家族の動線が重なって家事の進行に支障が生じることを避けることができます。

具体的にはキッチンの両側からアクセスできるようにしたり、多人数で調理ができるようにアイランド型のキッチンにしたりする方法や、キッチンと洗面脱衣室をつなげて回遊できるようにする方法などがあります。

回遊性のある間取りの家事動線は移動距離を短縮して家事のストレスを軽減します。

1.3 水回りには適材適所に収納を設ける

使い勝手の良い水回り空間を実現するためには、適材適所に収納を設けることが大切です。

キッチンには食材や調理器具などを収納するための十分なスペースを確保することはもちろん、ランドリールームの近くにタオル類やルームウェア、下着などをまとめて収納するスペースがあると家事の負担を軽減することができます。