3. 「自分は貯蓄が多い」と周りに話すことで考えられるリスクとは

貯蓄額を周囲に伝えることで、どのようなリスクがあるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

3.1 詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性がある

貯蓄が多いことを安易に周囲の人に広めることで、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

消費者庁「消費者被害・トラブルの状況に関する指標例」によると、2021年の消費生活相談件数は85万2000件で、消費者被害・トラブル推計額は約6兆円にものぼります。

貯蓄が多い事実が悪意のある人の耳に届いた場合、詐欺などのターゲットにされる可能性もゼロではありません。

昨今では給付金詐欺や還付金詐欺の被害も出ています。自分の資産を守るためにも、貯蓄額については公にしない方が安全でしょう。

3.2 投資や住宅等の営業電話がかかってくることがある

インターネットのアンケートや街頭のアンケートで多額の貯蓄額を記入した場合、それを把握した営業担当から電話がかかってくることがあります。

また、SNSで高価なものを購入したことや高級ホテルに宿泊した事実などを投稿した場合も、間接的に情報が漏れる可能性があります。

不動産投資や住宅購入など多額の資金を要する取引の場合、貯蓄額が多い人がメインターゲットとなるでしょう。

そういった取引をする予定がない場合は、貯蓄額については必要以上の情報を提供しないようにするのが無難です。