3. 年金を増やす方法はある?現役時・老後それぞれで解説

60歳〜90歳以上の平均受給額を確認して「少ない」と感じた方もいるのではないでしょうか。

老齢年金は老後の主要な収入源となるため、できるだけ多く受け取れることが望ましいです。

では最後に、老齢年金を増やす方法について、「現役時」と「老後」に分けて紹介します。

3.1 現役時にやっておきたい「年金を増やす方法」

厚生年金に加入している場合は、高い年収で長く働くことで、老後の年金を増やすことができます。

前述したように、厚生年金は現役時の年収と加入期間によって年金額が変わるため、高い年収で長い期間厚生年金に加入していれば、その分年金額をアップさせられます。

ただし、年収が高いほど現役時の保険料負担も増えるため、総合的なシミュレーションが重要です。

国民年金のみに加入している場合は、「国民年金基金」という制度を活用することをおすすめします。

国民年金基金とは、国民年金のみ受給の人が利用できる制度で、追加で保険料を納付することで老後の年金額を増額できます。

国民年金基金の対象者は、下記のとおりです。

  • 国民年金の第1号被保険者の方
  • 60歳以上65歳未満の方や海外居住者で国民年金に任意加入している方

現役時でも加入ができるほか、60歳以上65歳未満でも国民年金に任意加入していれば加入が可能なため、自営業者やフリーランスの方は加入の検討をおすすめします。