2. 貯蓄に回しているのは収入の12~14%
金融広報中央委員会の同調査によると、50歳代の二人以上世帯では収入の12%、独身世帯では14%を貯蓄に回しています。
貯蓄割合ごとの詳しい内訳は以下のとおりです。
収入からの貯蓄割合:二人以上世帯・独身
- 5%未満:二人以上世帯6.9%・独身5.8%
- 5~10%未満:二人以上世帯15.7%・独身10.6%
- 10~15%未満:二人以上世帯20.2%・独身14.2%
- 15~20%未満:二人以上世帯5.2%・独身4.4%
- 20~25%未満:二人以上世帯8.3%・独身8.0%
- 25~30%未満:二人以上世帯1.7%・独身3.1%
- 30~35%未満:二人以上世帯5.7%・独身7.1%
- 35%以上:二人以上世帯8.1%・独身11.9%
- 貯蓄しない:二人以上世帯29.1%・独身35.0%
- 平均:二人以上世帯12.0%・独身14.0%
二人以上世帯・独身世帯ともに「貯蓄しない」の割合が最も多く、二人以上世帯では29.1%を、独身世帯では35.0%を占めています。
「貯蓄しない」を除いた場合、最も多いのが「10〜15%未満」となっており、たとえば給与の手取りが30万円の場合、3万円〜3万5000円を貯蓄していることになります。
3. まとめにかえて
50歳代で貯蓄が十分にある世帯は、あまり多くないというのが現状です。日々の生活費のほか、子どもの教育費や住宅ローンの返済などにお金のかかる世代のため、仕方のないことかもしれません。
しかし、まとまったお金が急に必要になったときや、老後資金の準備などのことを考えると、50歳代のうちから可能なかぎりの貯蓄を心がけていきたいものです。
銀行の先取り貯蓄やNISA、iDeCoなどの制度を活用して、ご家庭に合った最適な貯蓄方法を探してみましょう。
参考資料
木内 菜穂子