1.1 【既婚】二人以上世帯の平均額は1147万円、中央値は300万円

50歳代二人以上世帯の金融資産の平均保有高は1147万円、中央値は300万円です。平均額と中央値に大きな差がありますが、実際には300万円が平均と捉えてよいでしょう。

定年退職まであと10年程と考えると、もう少し高額な貯蓄額があるのが理想ですが、40歳代・50歳代は子どもの教育費や住宅ローンの返済などにお金のかかる時期なので、高額な貯蓄は難しいかもしれません。

子どもが独立したり住宅ローンが完済したりした際には、もっと高額な貯蓄ができる可能性があります。

金融資産保有額ごとの世帯割合を以下にまとめました。

【写真全3枚中1枚目】50歳代:貯蓄額ごとの世帯割合(既婚)、2枚目では未婚(単身世帯)の貯蓄額ごとの世帯割合をチェック

50歳代:貯蓄額ごとの世帯割合(既婚)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を元に筆者作成

金融資産保有額:割合

  • 金融資産なし:27.4%
  • 100万円未満:9.1%
  • 100~200万円未満:6.4%
  • 200~300万円未満:3.8%
  • 300~400万円未満:3.9%
  • 400~500万円未満:3.8%
  • 500~700万円未満:5.6%
  • 700~1000万円未満:5.5%
  • 1000~1500万円未満:8.9%
  • 1500~2000万円未満:4.2%
  • 2000~3000万円未満:5.4%
  • 3000万円以上:11.2%

最も多いのは「金融資産なし」で、27.4%を占めており、次いで多いのが「3000万円以上」の11.2%です。貯蓄が全くない世帯と十分な資金が準備できている世帯の差が大きくなっていることがわかります。