3. 積立投資は長期的な運用を考えよう

新NISAには成長投資枠とつみたて投資枠がありますが、積立投資の場合は基本的に長期間かけて運用を行います。

積立投資は毎月一定額を積み立てる投資方法で、価格が高いときには少なく、低いときには多く購入することで、購入単価が平準化されます。

金融庁の資料によると、1989年以降の期間で毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に積立投資を20年間行うと、元本割れとなるケースはありませんでした。

長期投資の運用成果

長期投資の運用成果

出所:金融庁「NISA早わかりガイドブック」

ただし、保有期間5年の場合は元本割れをしているケースもあります。

過去の実績は将来の実績を保証するものではないので注意が必要ですが、長期間かけて積立投資をおこなうことでリスクを軽減したり、安定的な資産形成を目指せる可能性が高まるとも考えられます。

新NISAで積立投資を行う場合には、自身に合った商品や積立額を検討するほか、長期的な視野で資産運用するを検討することがポイントの一つといえるでしょう。

4. まとめにかえて

投資を行い市場に参加し続ける以上、上昇相場だけでなく下落相場・暴落相場にも付き合わなくてはなりません。

積立投資は価格が高いときには少なく、低いときには多く購入することで購入単価が平準化されるという特徴をふまえた上で、長い目で見た運用を考えるとよいでしょう。

投資を行う目的や自分の資産状況を整理したり、情報収集を重ねることで、冷静に投資を行えるようにしましょう。

参考資料

柴田 充輝