3. 【教育格差】親が大卒以上だと大学までの道のりを知っている

親の最終学歴は子供に影響を与えることがデータからもはっきりとわかっている。

教育格差

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親の学歴は子育てをする上でも幼児期から影響を与えやすいです。

夫婦ともに大卒以上の場合、子どもを育てる時に大学進学を前提とした子育てをしていき、家庭の教育方針も大学への道を考えて家庭学習の定着や塾通い、中学受験をするかどうか話し合って決めていきます。

親自身が大学受験をしているという経験もあるため「こういうことをするのがベスト」と過去の自分と重ね合わせて大学進学までの道へと誘導していきます。

その過程で勉強をしっかりやらせていくので、自ずと学力も高くなります。

筆者が地方都市の地元では進学校とされる高校に通っている時の話になりますが、同級生の両親は父親が大卒、母親が短大卒という組み合わせが圧倒的に多く、両親ともに高卒という筆者と同じ境遇の同級生は皆無でした。

つまり、「自分たちは高卒だけど子ども達には大学まで行かせたい」という子どもの立身出世を願っている親ではなく、自分たちも高学歴という親に育てられていたのです。

当時はコギャル文化全盛期、アムラーが大量発生していた時代。その時代の地方でも親の学歴が子どもの学歴と密接な関係があることを感じ、大変驚いたのを昨日のことのように覚えています。

その一方で、中学校時代の同級生に「親も中卒だから高校進学せずに働く」と中学校卒業後から働き始めた子もいました。こちらも多感な時期に親の影響の大きさを感じる衝撃的な出来事でした。

親が非大卒で子どもが大学受験をする場合、親にとっては未知のことばかりです。今の時代はインターネットなどを通じて色々な情報を収集することができるので、筆者が高校生だった頃に比べると親の経験に左右されにくくはなっています。