1.1 独身の平均額は559万円、中央値は47万円

40歳代独身の方の金融資産の平均保有額は559万円、中央値は47万円です。平均値と中央値に差がありますが、中央値の47万円が実感としての平均額に近いでしょう。

なお、30歳代独身と比較すると、40歳代の方が平均値も中央値も低くなっています。30歳代は平均保有額が594万円で、中央値が100万円となっており、中央値は約半分に減少していることがわかります。

参考までに、金融資産保有額ごとの割合を以下にまとめました。

【写真全3枚】1枚目/【一覧表】40歳代(独身)貯蓄額ごとの世帯割合、2枚目/【一覧表】40歳代(既婚)貯蓄額ごとの世帯割合

【一覧表】40歳代(独身)貯蓄額ごとの世帯割合

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を元に筆者作成

  • 金融資産なし:40.4%
  • 100万円未満:11.1%
  • 100~200万円未満:5.2%
  • 200~300万円未満:4.0%
  • 300~400万円未満:3.7%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:4.6%
  • 700~1000万円未満:7.7%
  • 1000~1500万円未満:6.2%
  • 1500~2000万円未満:2.2%
  • 2000~3000万円未満:4.3%
  • 3000万円以上:4.3%

「金融資産なし」の世帯が40.4%と最も大きな割合を占めています。次いで多いのが「100万円未満」で11.1%となっており、合わせると半数以上が100万円未満に収まっている状況です。

急に高額な出費が必要になったときや、老後の生活費の準備を考えると、十分な貯蓄があるとは言えないでしょう。