40歳代の方の中には、同世代の方がどのくらいの貯蓄ができているのか気になる方もいるでしょう。もちろん、一人ひとり状況が異なるため一概には言えませんが、おおよその目安は知りたいものです。

40歳代は、住宅ローンの返済や子どもの教育資金などにお金がかかる世代であり、老後資金の準備にとりかかかる時期でもあります。

本記事では、40歳代の独身と既婚別に、平均貯蓄額はどのくらいあるのか、また、収入からの貯蓄割合を解説していきます。

1. 独身・既婚別|40歳代の平均貯蓄額

40歳代の独身と既婚者では、金融資産の保有額においてどのくらい違うのか比較していきましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」と「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を参考にします。

なお、以下では平均値のほかに「中央値」という金額が出てくるため、違いを確認しておきましょう。中央値とは、データの数値を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中に来る数値のことです。

平均値は、データの中に極端に小さい値や大きい値があると、影響を受けて実際の平均とかけ離れた値になることがあります。しかし、中央値は値の大小に影響を受けづらいため、実感としての平均を知るのに適しているとされています。