2. 全資産を投資信託や株式に投資してはいけない理由

新NISAでの投資枠が増えたことによって、より多くの資金を投資に回したいと考える方も少なくないでしょう。

しかし、もし全資産を投資信託や株式に投資してしまった場合、大きなリスクに見舞われる可能性が大いにあります。

2.1 元本保証がない

そもそも投資には元本保証がないため、全資産を投資に回し、仮に損失を被ってしまった場合、生活に大きく影響が出る可能性があります。

また、自身が投資している商品の価格が下落している際に、急に何らかの資金が必要となった場合、損失を抱えている資産を売却し、お金を工面しなければならなくなるといった可能性もゼロではありません。

元々は資産運用のつもりで始めた投資に反対に首を絞められることとなり、元に戻すことすらも難しくなってしまいます。

金融商品ごとの安全性・収益性・流動性

金融商品ごとの安全性・収益性・流動性

出所:金融庁「資産形成の基本」

実際、株式や投資信託は収益性という面ではほかの預貯金や債券などよりも優れているものの、安全性では低いことが金融庁の資料からわかります。

そのため、全資産を投資して身動きが取れないといった事態に陥らないためにも、投資をする前に必要なお金を計算し、しっかりと資産配分を考えた上で、余剰資金で行うことが大切です。