4. 「年収の壁・支援強化パッケージ」について
年収の壁を意識せずに働ける取り組みとして、「年収の壁・支援強化パッケージ」という施策が政府によって行われています。
社会保険上の年収の壁である「130万円の壁」と「106万円の壁」に対応した施策で、社会保険に加入しても手取り額を減らさない取り組みや、収入が一時的に増えても扶養を外れない仕組みづくりが行われています。
年収の壁を意識して働いている方は、「年収の壁・支援強化パッケージ」の利用も含め、勤務先と相談してみるとよいでしょう。
5. まとめにかえて
今回解説したように、社会保険の適用範囲が「使用される従業員が常時51人以上」の企業へと拡大します。
そのため、対象の企業にお勤めの場合、これまでと同じように働いていると扶養から外れてしまう可能性があります。
どうしても扶養から外れたくない場合、就業時間を調整しなければならないケースもあるでしょう。
とはいえ、社会保険に加入することで年金額が増えたり、保障が充実したりといったメリットがあります。
それに加え、現在は「年収の壁・支援強化パッケージ」を利用できる可能性もあるので、勤務先とも相談しつつ、今後の働き方を考えてみましょう。
参考資料
加藤 聖人