2. 「月額8万8000円」に含まれるお金とは?

月額8万8000円に含まれるのは「基本給及び諸手当」であり、残業代や賞与、臨時的な賃金は含みません。

2.1 含まれない例

  • 臨時に支払われる賃金(結婚手当等)
  • 1月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与等)
  • 時間外労働に対して支払われる賃金、休日労働及び深夜労働に対して支払われる賃金(割増賃金等)
  • 最低賃金において算入しないことを定める賃金(精皆勤手当、通勤手当及び家族手当)

なお、月額8万8000円を年収に換算すると約106万円となることから、一般的に「106万円の壁」と言われています。

3. 社会保険に加入するメリットとデメリットについて

社会保険に加入することで、将来受け取る年金額が増えるのが1つのメリットです。

厚生年金の受給額は収入と加入期間に左右されるので、社会保険に加入して働く期間が長いほど受け取れる年金額も多くなります。

また、健康保険に加入することで休業中の保障が手厚くなる点もメリットです。例えば、病気やケガで会社を休んだ場合は「傷病手当金」を、産休期間中には「出産手当金」を受け取れます。

一方、社会保険に加入すると新たに社会保険料を負担することになるので、加入前よりも就業時間を増やさないと給料の手取り額が減少します。

そのため、多くの方が社会保険料を負担しなくて済むように就業時間を調整し、扶養の範囲内で働くことを意識しているのです。