日本銀行の植田和男総裁は、2024年7月31日の記者会見で政策金利の引き上げを発表しました。政策金利は、従来の0~0.1%程度から0.25%に変更となります。

ただし、政策金利の引き上げが私たちの暮らしにどのように影響するのかピンときていない人もいるでしょう。

そこで本記事では、政策金利の引き上げが私たちの暮らしに与える影響をわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

1. 銀行預金の金利が上がる

政策金利の利上げによるプラスの影響として、銀行預金の金利が上がることがあげられます。

例えば、三井住友銀行では2024年8月6日より、円普通預金の金利が従来の年率0.02%から年率0.1%になります。

【写真2枚】1枚目/三井住友銀行:各種預金金利の変更について、2枚目/政策金利引き上げによる為替相場への影響は?ドル円チャート(2024年2月~8月)をチェック

三井住友銀行:各種預金金利の変更について

出所:三井住友銀行「各種預金金利の変更について」

年率0.1%が決して高い数字というわけではないですが、従来の5倍になったことは多少なりともプラスの影響といえるでしょう。

2. 住宅ローンの金利が上がる

先ほど政策金利引き上げにより銀行預金の金利が上がることを説明しましたが、政策金利の引き上げはマイナスの影響もあります。

それは、住宅ローンの金利が上がることです。まだ各金融機関より正式な公表はありませんが、今後住宅ローンの金利を引き上げる金融機関が多く出てくることが予想されます。

住宅ローンは借り入れる金額も多いため、金利引き上げによる返済金額の負担増加は大きいです。

お金を銀行に預ける場合は金利の上昇はメリットとなりますが、お金を借りる場合にはデメリットとなることを覚えておきましょう。