3. 退職者が最も多いと予想されたのは「1月~3月」。実際は?
「退職者が最も多いシーズンはいつだと思いますか?」の問いに対して「1月~3月」と答えた人が44.8%と全体の半数近くを占めました。
続く「4月~6月」は41.4%で、さらに「10月~12月」が10.3%と続き、お盆休みの時期にあたる「7月~9月」と答えた人はわずか3.4%となっています。
では、実際はどうでしょうか。厚生労働省「雇用動向調査」(2022年調査・2024年公開)を見ると、退職者が最も多いのは「1月~3月」で、以下多い順に「4月~6月」「7月~9月」「10月~12月」でした。
大方の予想どおり、年度が切り替わる前の「1月~3月」に最も退職者が多いことがわかりましたが、夏期休暇時期を含む「7月~9月」の退職者も意外と多いようですね。
4. 退職は「ひとまず3年は働いてから派」が多い
大学卒業後3年未満の社会人は「第二新卒」と呼ばれ、貴重な若手人材として重用される場合もあるため、大卒後3年経つ前に退職・転職する人もいます。
実際、厚生労働省の調査「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、3年以内の離職率は30%以上にのぼりました。
なお、マイナビ転職が実施した「転職するならとりあえず3年経ってからだと思いますか?」というアンケートに対し、「そう思う」「どちらかというとそう思う」と答えた人は全体の60.2%。
「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」の39.8%を大きく上回る結果となりました。
「とりあえず3年経ってから転職」派は、その理由について「石の上にも3年と一般的にいわれているから」「退職金や有給休暇などの福利厚生面から考えて」「仕事や会社の全容を知るのにそのくらいはかかる」などと回答。
一方の「3年働いてからでなくていい」派は、「無理して続けなくていい」「転職の機会は逃さないようにしたいから」「3年という数字に科学的根拠がない」などの理由を挙げていました。
5. まとめにかえて
今回の独自調査の結果では、退職者が最も多いと思うシーズンは「1月~3月」と答えた人が44.8%と半数近くを占めました。
読者の皆さんはいかがでしょうか。
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- 今回のアンケート実施期間:2024年6月12日~6月13日
- 今回のアンケート回答者数:29名
参考資料
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」
- 厚生労働省「雇用動向調査」
- マイナビ転職「とりあえず3年働いてから転職するべき? 辞める・辞めないリスクと対処法」(2024年6月24日)
LIMO編集部