3. 【都会の子育て】子どもの進路進学を考えると選択肢が豊富なのは都会

小学校高学年から高校にかけては都会との教育環境の差を感じることが多いが、地方の強みが高校以降の進学に活かせることもある

地方の子育てと都会の子育て

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親が子どもが子どもらしく自然に触れながらのびのびと成長して欲しいと願う年頃は、おそらく生まれてから小学校3年生や4年生くらいまでではないでしょうか。

小学校高学年になると中学進学を目の前にし、その先の進学を考えるようになります。それまで「勉強も大切だけれど好きなことをやって欲しい」と考えていた親も子どもの学力が気になるようになります。

学年が上がり、博物館や美術館に連れていきたくても都会のように施設が充実しておらず、そういう場所に行くのも一苦労します。そして、地方だと中学卒業してからの進路進学の選択肢がかなり限られている事実にどう対処していけば良いのか悩むことも増えてきます。

子どもの数が少ないことは高校の数も都会に比べれば圧倒的に少ないことを意味します。そして、場合によってはバスや電車を利用して遠くの学校へ通学をすることもあります。

「子どもらしく色々な経験を積んで成長していって自分らしい道を探して欲しい」と考えていたのに、進路先が限定的になってしまうという皮肉な状況になることも珍しくありません。

ただし小学校高学年から高校にかけては都会との教育環境の差を感じることが多いですが、
地方の強みが高校以降の進学に活かせることもあります。

条件付きながら奨学金返還支援を行う取り組みを実施している地方自治体もある

地方の子育てと都会の子育て

出所:内閣官房 デジタル田園都市国家構想実現会議事務局 「地方公共団体における奨学金返還支援取組状況について」

高校への進学先を決める時は通学できるかどうかを軸に探すことになりやすく大変な側面はあるものの、大学受験では総合型選抜で他の受験生とは違う経験をしてきたことをアピールできる強みや、条件付きながらも奨学金返還支援を行う取り組みを実施している地方自治体もあります。