次回の年金支給日は10月15日です。年金が生活の支えになっている人もいれば、働きながら年金を受け取っており、安定した収入を毎月得続けている人もいるでしょう。

しかし、働きながら年金を受給している人は、年金受給額の一部がカットされる可能性があります。働いている人の年金受給額を調整する仕組みである「在職老齢年金」の制度があるためです。

せっかく収入を得ても、年金がカットされてしまっては損した気分になるでしょう。働きながら年金を満額受給する方法はあるのでしょうか。この記事では、在職老齢年金の概要や年金カットを防ぐ方法について解説します。

1. 在職老齢年金とは

在職老齢年金とは、働きながら年金を受給する際に、給与や年金額に応じて年金の一部や全部が支給停止となる制度です。対象となるのは、70歳未満の人が会社で働き厚生年金保険に加入している場合や70歳以上の方が厚生年金保険の適用事業所に勤めている場合です。

在職老齢年金は、毎月の年金と労働収入の合計額がいくらになるかによって、適用されるかどうかが決まります。年金カットとなる基準点について、次章で解説します。