【厚生年金の年金月額】平均は14万円台も「都道府県別」でこれだけ違う！1位と47位は「月額4万円以上」の差に【8月ベストセレクション】ねんきんネットやねんきん定期便で自身の年金受給予定額の確認を

2. 厚生年金の平均年金月額。「多い都道府県」と「少ない都道府県」ベスト5

厚生労働省の同資料より、「厚生年金の受給額」を都道府県別のランキング形式で見ていきます。

1位の神奈川県と47位の青森県では、月額4万円以上の差があります。

その差は年間にして50万円以上です。この違いに驚かれた方もいるのではないでしょうか。

以上の内容により、厚生年金の受給額は個人差や都道府県の差があるとわかりました。

ただ住んでいる都道府県が年金を支給しているわけではないので、「居住地で年金額が変わる」というわけではありません。

厚生年金の金額は、現役時代の賃金や加入期間で決まります。そして賃金の水準は都道府県によって差があります。

最低賃金を見ても、都道府県で差が見られることがわかりますよね。その点が年金受給額に影響したと考えられます。

また、都道府県によって「共働きかどうか、自営業やフリーランスか会社員か、既婚女性の育児や介護中の働き方」の傾向は異なるでしょう。

特に都市部や地方都市、その他の地域ではこういった点も違いが見られやすいと考えられます。

このような点についても、年金受給額に差が見られやすいでしょう。

続いて国民年金（老齢基礎年金）にも都道府県による差があるのか見ていきます。

全体の平均月額は5万6368円。

ボリュームソーンは6万円～7万円となっています。

国民年金の月平均（最新データ）

出所：厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

国民年金においてはどの都道府県もあまり差がなく、受給金額は概ね5～6万円の範囲でおさまっています。

国民年金保険料は全員一律であるため、個人差や地域差はあまり出ないと考えられます。