【おひとりさま】もうすぐ50歳「貯蓄300万円」で老後を迎えるのは不安…老後の1カ月の「年金・生活費」はどれくらい？ 老後は毎月1万円以上の赤字！？

50歳代になると、老後のお金の問題に関して不安を感じる人もいるでしょう。特に、おひとりさまは自分1人でお金のやりくりをする必要があるため、不安が大きいです。

では、「貯蓄300万円」でおひとりさまが老後生活を送ることは可能なのでしょうか。

本記事では、老後にもらえる年金とかかる生活費を確認し、貯蓄300万円で老後生活を送れるかシミュレーションします。

もうすぐ50歳を迎えるおひとりさまや老後生活に不安を感じているおひとりさまは、ぜひ参考にしてみてください。

1. おひとりさま50歳代はどれくらい貯蓄しているのか

まずは、現在のおひとりさま50歳代がどれくらい貯蓄をしているのか確認しましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和5年）」によると、50歳代単身世帯の貯蓄の分布は以下のとおりです。

1.1 50歳代単身世帯の金融資産保有額

• 非保有：38.3％
• 100万円未満：11.2％
• 100～200万円未満：5.2％
• 200～300万円未満：2.7％
• 300～400万円未満：3.6％
• 400～500万円未満：3.8％
• 500～700万円未満：4.6％
• 700～1000万円未満：5.5％
• 1000～1500万円未満：4.9％
• 1500～2000万円未満：4.1％
• 2000～3000万円未満：4.4％
• 3000万円以上：9.3％
• 無回答：2.5％

平均値：1391万円
中央値：80万円

平均値は1391万円と比較的高いですが、より実態をあらわす中央値は80万円となっています。

本記事では300万円の貯蓄がある場合でシミュレーションしますが、多くのおひとりさま50歳代は、300万円も貯蓄がないのが実態です。貯蓄がまったくない人も38.3％もいます。