2. 【新NISAの初心者】今すべき投資行動とは

新NISAには「積立投資枠」と「成長投資枠」があり、それぞれ投資可能商品や選択できる投資方法(一括または積立)などが異なります。

今回は、新NISAで「積立投資をしている方」と「一括投資をしている方」を想定し、どのように立ち回るべきか解説します。

2.1 積立投資をしている方

保有商品の価格が大きく下落し、その後の値動きが良くないと他の商品が魅力的に見えるかもしれません。

しかし、投資信託などの積立設定をしている方は、安易に解約したり他の商品に乗り換えたりせず、そのままコツコツと積み立てを継続しましょう。

積立投資なら買付タイミングを分散できるので、長期的に見れば価格変動の影響を大きく抑えることができます。

積立期間が長いほどその効果は大きくなるので、短期的な価格変動に一喜一憂せず、粘り強く続けましょう。

ちなみに、1989年以降、毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に20年以上積立投資を行った場合、どのタイミングで始めても一度も元本割れとなったケースはありません。

その一方で、保有期間が5年間と短い場合、元本割れの頻度が高くなっています。

長期投資の運用成果

出所:金融庁「NISA早わかりガイドブック」

あくまでも過去のデータによるものですが、長期間続けることによって安定した運用成果を得られる可能性が高まるのです。