日経平均株価が急変動し、8月5日には1987年のブラックマンデーを超える下げ幅を記録しました。

為替市場も一転して円高に振れており、外国株式などに投資する投資信託の基準価額にも大きな影響を与えています。

その後もボラティリティが高い相場環境が続いており、特に今年から新NISAで新たに投資を始めた初心者にとっては、不安が大きいことでしょう。

とはいえ、短期的な相場変動に完璧に対応するのは、投資を職業とするプロでも難しいことです。

では、新NISAで投資を始めたばかりの初心者は、今回のような乱高下する相場でどのように立ち回ればよいのでしょうか。

投資経験10年以上、元証券マンである筆者より、僭越ながらアドバイスさせていただきます。

1. 「新NISA」は長期の資産形成を支援する制度

まず、頭に入れておきたいのは、新NISAは長期の資産形成を支援する制度だということです。

「新NISA」は長期の資産形成を支援する制度

新NISAの説明

出所:金融庁「NISA早わかりガイドブック」

相場が大きく変動した場合、解約や買い増しを考えてしまうのは至極当然ですが、本来の目的は長期的な視点で資産形成を行うことです。

短期的に大きな利益を得ようとすればするほどリスクが高くなるので、特に初心者はリスクを抑えた運用を心掛ける必要があります。

新NISAを利用するのであれば、「長期・積立・分散」を念頭に入れた投資行動を心掛けましょう。