2. 【50歳代・60歳代】貯蓄2000万円以上の割合

貯蓄が2000万円以上ある世帯の割合は、50歳代の二人以上世帯で16.6%、単身世帯で13.7%です。60歳代では、二人以上世帯で30.0%、単身世帯で23.1%となっています。

50歳代と60歳代では貯蓄2000万円以上の割合が大きく異なりますが、これは退職金や企業年金を受け取ることによる影響が大きいものと思われます。

なお、貯蓄が2000万円以上の世帯が1~3割程度ある一方で、「金融資産非保有」および「100万円未満」の世帯が多いことにも目を向けなければなりません。
 


「金融資産非保有」および「100万円未満」の世帯の割合は、50歳代の二人以上世帯で36.5%、単身世帯で49.5%です。

60歳代では、二人以上世帯で26.9%、単身世帯で41.8%となっています。

金融資産を全く有していない世帯は、全体の2~3割程度を占めているのが現状なのです。

3. 老後に向けてできることは何か

貯蓄が少ない状態で老後を迎えるのは現実的ではないので、今のうちに準備を始めておく必要があります。

特に、老後を目前に控えた50歳代の方々は、老後資金を準備できる期間が限られているので、なるべく早く行動に移さなければなりません。

今回は、老後に向けてできることを3つご紹介します。

3.1 家計の把握・見直しを行う

家計を把握し、適宜見直しを行うことで生活に余裕が生まれる可能性があります。

特に、毎月かかる固定費を見直すことができれば、年間で数万円~数十万円の節約につながる可能性もあるでしょう。

例えばですが、付き合いで加入した保険の保険料、使用量に合わないスマートフォンの通信料、不要なサブスクリプションサービスなど、意外と節約できるポイントがあるかもしれません。

また、老後に向けて適切なマネープランを立てるには、家計をしっかり把握しておく必要があります。