4. 庭に植えてはいけない?こぼれ種で広がりすぎる多年草2選
4.1 バーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ、ヤナギハナガサ)[落葉多年草]
バーベナ・ボナリエンシスは梅雨時から秋まで休まず、うす紫色の爽やかな花を咲かせてくれる宿根草。思わずナチュラルガーデンにお迎えしたくなる、野趣あふれる雰囲気です。
しかし、強健で場所を選ばず育ち、花後にたくさんの小さな種が散らばるため、各地で雑草化しています。寒冷地では冬に枯れるので一年草扱いですが、それでもこぼれ種で広がっているため要注意。
バーベナ・ボナリエンシスも、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されています。花後は種ができる前に花がら摘みをし、タネが落ちないように注意して楽しみましょう。
※参考価格:300~600円前後(3~3.5号ポット苗)
4.2 ヒメイワダレソウ(リッピア)[常緑多年草]
グランドカバーとして広まったヒメイワダレソウ(リッピア)。かわいい花が咲き、踏圧に強く雑草抑制効果があり、芝生よりも育てやすいうえ、ホームセンターなどで安く購入できる、一見メリットだらけの植物です。
しかし、たくさんのメリットを上回ってしまう繁殖力の強さを持っていて、こぼれ種の発芽率がよいことに加え、枝の一部からも根を出して繁殖します。そのうえ成長スピードも早く、一度植えるとあっというまに広がります。
※ヒメイワダレソウ参考価格:130~650円前後(3号ポット苗)
5. 「こぼれ種で広がりすぎる植物」を迎える前に知っておきたいこと
お庭に植えると後悔するかもしれない、こぼれ種で広がりすぎる植物6選をご紹介しました。
今回ご紹介した植物たちは、強健で、厳しい環境でも育ちます。タネができる前の花がら摘みや、こまめな切り戻しなどの管理、新品種を取り入れるなどの配慮は必要ですが、丈夫に元気に育ってくれるというメリットもあります。
家にお迎えする場合は、お庭の外に広がらないよう配慮しながら楽しみましょう。
参考資料
※編集部より:外部の方のご指摘をうけ、記事中の内容を一部削除しております。(2024/9/30 16:47)
鈴森 真樹