2. 庭に植えてはいけない?こぼれ種で広がりすぎる庭木2選
2.1 シマトネリコ(雌株)[半落葉高木]
ナチュラルで繊細な雰囲気が魅力のシマトネリコ。しなやかな枝と明るい緑色の小葉がおしゃれで、樹形が整いやすく、暑さに強いことから、シンボルツリーとして選ぶ方が多い庭木です。
シマトネリコは雌雄異株で、花が咲くのは雌株。花後に放置していると、羽のついた発芽率の高いタネがあちこちに飛び、離れた場所からシマトネリコが生えてきます。そのうえ成長が早いため、手に負えなくなりがちです。
シマトネリコをお庭に植えたい場合は、雄株を植えるのがおすすめ。雌株を植えたい場合や、すでに植わっている場合は花後すぐに剪定を行い、実がつかないようにしましょう。
厳冬期以外いつでも剪定できるので、サイズを保つためにはこまめな剪定が必要です。
※参考価格:350~2000円前後(3~3.5号ポット苗)
2.2 ランタナ(七変化)[常緑低木]
咲き始めから咲き終わりにかけて花色が変わるため「七変化」とも呼ばれるランタナ。丸くかわいらしい花で、1株でもカラフルな色を楽しめるため、つい花壇にお迎えしたくなってしまいます。
しかしランタナもタネの発芽率が高く、こぼれ種から毎年発芽し、生育も旺盛。地下茎でも広がるほか、地上部の茎からも根を出します。このためランタナは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されている植物です。
最近では、タネを付けず生育が穏やかな品種も出ているため、植えてみた方は改良されたものを探してみましょう。
ランタナの葉や種には毒があるため、小さなお子さんやペットが口に入れないように注意してください。寒さには弱いので、霜が降りる地域や寒冷地では一年草扱いです。
※参考価格:400~800円前後(3~3.5号ポット苗)