年収の地域格差はよく話題になりますが、実は貯蓄額にも都道府県間で大きな差があることをご存知でしょうか。

本記事では、都道府県別の平均貯蓄額や平均収入をランキング形式で紹介していきます。

「貯蓄額と年収に関係性はあるのか」についても深堀します。

物価高が進む現在の日本において、貯蓄についての関心を高めるきっかけとしてみましょう。

1. 【一覧】都道府県別の平均貯蓄ランキング!1位は東京都に

総務省統計局の「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」から、都道府県別の平均貯蓄ランキングを確認していきます。

上記調査による都道府県別の平均貯蓄ランキングで1位となったのは、2720万円で東京都となりました。

【写真全5枚中1枚目】都道府県別「平均貯蓄ランキング(上位)」。2枚目以降では、都道府県別「平均収入ランキング」などを掲載。1/5

都道府県別「平均貯蓄ランキング(上位)」

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」を参考に筆者作成(神奈川県が2つランクインしていたため、ランクの低い横浜市を削除しランキングを繰上げ)

 

1.1 都道府県別の平均貯蓄ランキングTOP10

  • 1位 東京都:2720万円
  • 2位 大阪府:2689万円
  • 3位 千葉県:2518万円
  • 4位 神奈川県:2475万円
  • 5位 奈良県:2432万円
  • 6位 愛知県:2341万円
  • 7位 埼玉県:2281万円
  • 8位 滋賀県:2225万円
  • 9位 三重県:2202万円
  • 10位 徳島県:2079万円

全国の平均貯蓄額は1901万円で、TOP10にランクインした都道府県は平均値を大きく上回る貯蓄額となっています。

上位には、東京都(2720万円)の他に大阪府(2689万円)や愛知県(2341万円)など、都市部が多い傾向にあります。

一方で下位となったのは沖縄県(964万円)、青森県(1147万円)、秋田県(1210万円)など、地方や農村部が目立つ結果に。

都道府県別「平均貯蓄ランキング(下位)」2/5

都道府県別「平均貯蓄ランキング(下位)」

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」を参考に筆者作成

1.2 都道府県別の平均貯蓄ワーストランキングTOP5

  • 沖縄県:963万円
  • 青森県:1147万円
  • 秋田県:1210万円
  • 宮崎県:1220万円
  • 鹿児島県:1221万円

1位だった東京都(2720万円)と最下位の沖縄県(963万円)では約3倍の開きがあることから、貯蓄額において地域格差が生じていることがみてとれます。

上記の結果をみると「都市部のほうが地方よりも貯蓄がしやすい」というイメージを持つかもしれません。

次章にて、都道府県別の「平均年収ランキング」を確認していきましょう。

2. 【一覧】都道府県別の平均年収ランキング

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)二人以上の世帯」によると、都道府県別の平均年収ランキングにおいて関東エリアがTOP3を独占する結果となりました。

都道府県別「平均収入ランキング(上位)」3/5

都道府県別「平均収入ランキング(上位)」

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」を参考に筆者作成※神奈川県が2つランクインしていたため、ランクの低い川崎市を削除しランキングを繰上げています

2.1 都道府県別の平均年収ランキングTOP10

  • 1位 東京都:816万円
  • 2位 埼玉県:800万円
  • 3位 神奈川県:766万円
  • 4位 福岡県:732万円
  • 5位 栃木県:720万円
  • 6位 愛知県:706万円
  • 7位 千葉県:703万円
  • 7位 岡山県:703万円
  • 9位 宮城県:672万円
  • 9位 岐阜県:672万円

TOP3となったのは、東京都(816万円)、埼玉県(800万円)、神奈川県(766万円)であり、首都圏の経済的な優位性がみてとれます。

一方で4位になったのは、平均貯蓄ランキングでトップ10圏外であった福岡県(732万円)でした。

平均年収で最下位となったのは青森県(508万円)であり、1位の東京都(816万円)との差は約300万円です。

都道府県別「平均収入ランキング(下位)」4/5

都道府県別「平均収入ランキング(下位)」

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」を参考に筆者作成

2.2 都道府県別の平均年収ワーストランキングTOP5

  • 青森県:508万円
  • 秋田県:525万円
  • 大阪府:533万円
  • 宮崎県:539万円
  • 鹿児島県:543万円

ここまで都道府県別における平均貯蓄と平均年収のランキングを確認していきましたが、貯蓄額と年収が必ずしも一致しているとはいえない結果となっています。

次章にて、平均貯蓄額と平均年収の関係性についてさらに深掘りしていきましょう。

3. 「年収が高いほど貯蓄額も多い」はウソ?本当?年収と貯蓄の関係性

総務省統計局の「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」を参考に、平均貯蓄額と平均年収を比較してみましょう。

都道府県別の平均貯蓄額&平均年収ランキング結果5/5

都道府県別の平均貯蓄額&平均年収ランキング結果

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」を参考に筆者作成

3.1 都道府県別の平均貯蓄ランキングと年収の関係性を比較

  • 1位 東京都:平均貯蓄2720万円、平均年816万円
  • 2位 大阪府:平均貯蓄2689万円、平均年収630万円
  • 3位 千葉県:平均貯蓄2518万円、平均年収703万円
  • 4位 神奈川県:平均貯蓄2475万円、平均年収701万円
  • 5位 奈良県:平均貯蓄2432万円、平均年収614万円
  • 6位 愛知県:平均貯蓄2341万円、平均年収706万円
  • 7位 埼玉県:平均貯蓄2281万円、平均年収800万円
  • 8位 滋賀県:平均貯蓄2225万円、平均年収611万円
  • 9位 三重県:平均貯蓄2202万円、平均年収658万円
  • 10位 徳島県:平均貯蓄2079万円、平均年収618万円

上記の結果をみると、平均貯蓄・平均年収どちらもTOP10に入っているのは、5つの都道府県であり、高収入であることが必ずしも貯蓄の多さにつながるわけではないことがわかります。

それぞれのランキングから、都市部に住んでいるほうが収入面・貯蓄面に有利である傾向はありますが、生活コストの削減や個人の意識で貯蓄額を増やすことは可能です。

「そろそろ貯蓄をしたい」と考えている方は、まずは家計管理の見直しを行い、貯蓄計画を立てていきましょう。

4. 生活コストを見直し貯蓄を増やそう

本記事では、都道府県別の平均貯蓄額や平均収入をランキング形式で紹介していきました。

結果として、「収入の多さが必ずしも貯蓄の多さに直結する」というわけではないようです。

日頃の家計管理や意識などで貯蓄額を増やすことは可能なので、今一度、生活コストの見直しをして貯蓄に回せる資金を増やしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子