8月15日は年金支給日です。
ちょうどお盆のこの時期は旅行やレジャー、またお子さんやお孫さんが帰省してきて何かとお金がかかる時期ですから、年金支給日を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
少子高齢化により年金への不安は年々高まっていますが、現代の高齢者はどれくらいの方が年金だけで生活できているのでしょうか。
年金以外の収入もあわせて生活している高齢者の、所得の中で年金が占める割合も確認します。
1. 「年金だけで生活していない高齢者」約6割。所得のうち年金が占める割合は?
厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を参考に、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯において、公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合をみていきます。
1.1 公的年金・恩給の総所得に占める割合
- 総所得のうち年金が占める割合が100%の世帯:41.7%
- 総所得のうち年金が占める割合が80~100%の世帯:17.9%
- 総所得のうち年金が占める割合が60~80%の世帯:13.9%
- 総所得のうち年金が占める割合が40~60%の世帯:13.2%
- 総所得のうち年金が占める割合が20~40%の世帯:9.3%
- 総所得のうち年金が占める割合が20%未満の世帯:4.0%
上記を見ると、総所得のうち公的年金・恩給が占める割合が100%の世帯は約4割でした。
残りの約6割の割合をみると、年金がおよそ半分以下という世帯も一定数あります。
年金以外の所得が必要な高齢者世帯も多く、現役世代の方が老後を迎えるころには、年金以外の所得を必要とする割合が増えている可能性も考えられます。
では、現代の高齢者はどれくらい年金を受給しているでしょうか。まずは平均受給額を確認しましょう。