3. ワンルームマンション投資のデメリット
続いて、ワンルームマンション投資のデメリットについて見ていきましょう。
3.1 空室になると家賃収入がゼロになる
ワンルームマンション投資のデメリットは、空室になると家賃収入がゼロになる点です。
一棟アパートは複数戸室から構成されるため、すべて空室になる可能性は低く、一定の家賃収入が確保できます。
一方、ワンルームマンションは一部屋しかないため、入居者がいなければ家賃収入を得られません。
とくにローンを組んで物件を購入している場合は、家賃収入がなければ、自分の給与や貯金からローンを返済する必要があります。
空室リスクに備えるには、以下の2点を意識することが大切です。
- 一時的に家賃収入が無くてもローンを返済できるよう、資金を確保しておく
- 都心部など賃貸需要の高いエリアの物件を購入する
万が一空室になっても、対策を講じることで資金繰りの悪化や長期間の空室を避けることができるでしょう。
3.2 大きなリターンは得にくい
ワンルームマンションは他の不動産投資と比べて、利回りが小さく、大きなリターンは得にくい傾向があります。
一般的に、都心部にあるワンルームマンションの利回りは4〜7%程度が目安とされています。地方のアパートは都心部より高く、利回り8〜12%程度が目安といわれています。
これらの利回りは「表面利回り」と呼ばれ、経費などは考慮されていません。管理費や修繕積立金、税金などの経費を差し引くと、手元に残るキャッシュがほとんど無いケースもあります。
ワンルームマンション投資を検討する際は、経費を含めた正確な収支シミュレーションを行うことが大切です。
4. ワンルームマンション投資の特徴を理解して運用を始めよう!
ワンルームマンション投資は、ローンの金利や物件の売却価格によって最終的な収支が決まるため、一括りに「ワンルームマンション投資は儲かる」とはいえません。
またワンルームマンション投資には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 一棟アパートや戸建て住宅よりも少額で購入でできる
- 賃貸需要が高く入居者が見つかりやすい
- 物件を管理しやすい
デメリット
- 空室になると家賃収入がゼロになる
- 大きなリターンは得にくい
ワンルームマンション投資の特徴を理解したうえで、運用を始めましょう。
参考資料
森 悠里花