4. 大切なのは投資先が成長するかどうか

先ほど、将来の為替の動きを予測するのは困難であるため、長期投資を前提とする積立投資を始めるタイミングを考える必要はないことを説明しました。

ただし、何に投資するかはとても重要です。投資先の株価(価格)が大きく上昇すれば、円安・円高に関わらず利益が出る可能性は高くなります。

例えば、アメリカの主要企業500社に投資するS&P500は、直近10年(2012/8/1〜2024/8/1)で約4倍(ドルベース)も価格が上昇しています。

【チャート】S&P500(10年間)

【チャート】SP500(10年間)

出所:Trading View

そのため、2012年に1万ドル投資していれば、今は4万ドルに資産が増えているのです。

もちろん株価も将来どうなるかはわかりませんが、投資先の成長と株価の成長は長期的に見ると相関関係にあります。

世界のGDPは右肩上がりに伸びているため、世界経済が今後も成長を続けると仮定するのであれば、世界各国の株式に分散投資できる投資信託を積立投資し、安定的に価格の上昇を狙うなどの選択肢も考えられるでしょう。